新着情報 開智所沢中等教育学校 > ブログ > Vol.87 戦争講話『戦災孤児たちの願い~もしも魔法が使えたら~』を実施しました。 新着情報 新着一覧 生徒の取り組み イベント お知らせ 入試情報 ブログ Vol.87 戦争講話『戦災孤児たちの願い~もしも魔法が使えたら~』を実施しました。 2025.12.13 本校2年生を対象に、神戸大空襲戦争孤児の体験を綴った本『もしも魔法が使えたら』を題材に、語り部講話を実施しました。今回の講話は、来年度に予定している“関西方面への他地域フィールドワーク”の学びをより深めるきっかけとして行われたものです。講師として、研修を重ねて継承活動を行っておられる、昭和館次世代語り部の上野美恵さんにお越しいただきました。 上野さんからは、空襲で家族を失い、戦争孤児となった山田清一郎さんが、過酷な生活の中で仲間を亡くし、さまざまな差別に苦しみながらも生き抜いてきた姿が語られました。その言葉には、「戦争は命だけでなく、人の心までも奪ってしまう」という強いメッセージが込められていました。 生徒たちは真剣な面持ちで耳を傾け、講話後の振り返りでは「戦争のない平和な生活ができることに改めて感謝したい」という声が多く聞かれました。また、神戸大空襲についての作品『火垂るの墓』を思い出し、戦争孤児の苦しみを重ね合わせて考えた生徒もおり、学びがより深い理解へとつながる様子が見られました。 来年度のフィールドワークで実際に関西の地を訪れる生徒たちにとって、今回の講話は“過去に向き合い、未来を考える”大切な一歩となりました。本校では、平和について考える教育を今後も継続し、思いやりと尊さを大切にする心を育んでまいります。