教科の学び

習得型/反復型の学びで基礎となる力をつけ、探究型の学びでのびのび学ぶ

習得型/反復型の学びで基礎となる力をつけ、探究型の学びでのびのび学ぶ

授業は、教師の指導をもとに、生徒が主体的に探究、協働、発信し、自らの学びを振り返って評価することで、成長する学びを推進します。 そのため、教師が一方的に教える一方通行の講義だけの授業は非常に少なく、教師から与えられた授業のテーマについて、探究型授業(PIL、PBL)を通して、生徒が主体的に学んでいきます。 ただし、考えるための「材料」がなければ意味のある学びとなりません。そのために探究の基盤となる知識・スキルを獲得するための習得型の学びや、それらを身体に落とし込む反復型の学びも授業で実施します。

PILとPBL

対話型(双方向型)授業(PIL :Peer Instruction Lecture)

教師と生徒の対話など、双方向のやり取りをしながら進めることで、これから学ぶ知識・スキルなどを生徒が理解・獲得する学びです。

課題解決型学習(PBL:Project Based Learning)

生徒自身で疑問や課題を発見し、もしくは教師から提起し、それを解決することを目的とした学びです。生徒の主体性、自律性を尊重しながら、仲間と協働して課題を解決します。

探究型/習得型/反復型の学び

探究型の学び

獲得した知識・スキルを基に、「問い」を発見して解決することにより智を深めていく学びです。新たな智を創造する経験を積むことによって、学びを授業の中から外に拡げ、生涯学習者としての基盤を形成することができます。さらに、知識・スキルを実際に活用することにより、それ自体の理解を深めることもできます。また、習得型の学びで諸法則を理解する際に、観察・実験・議論にもとづく探究的なプロセスを取り入れることもあります。試行錯誤する時間があることによって、理解した知識を忘れてしまったときにも自身の中で順序立てて思考することで、もう一度思い起こすことが可能となります。

習得型の学び

探究をする上での基盤となる知識・スキルの体系を習得する学びです。英語や国語における言語の体系や表現方法、数学や理科における諸法則など、それぞれの教科有の内容を理解します。人類の創造した知能・スキルの体系を習得し、自分自身で思考するときにいつでも引き出すことのできる基礎知識を定着させ、さらに、概念や教科ごとの専門的知識を身につけます。

反復型の学び

習得型の学びで理解した知識・スキルを身体に落とし込む学びです。漢字の読み書きや習得した言語の活用、諸法則を使用した思考や計算などを、繰り返し行うことにより確実に定着させ、「わかる」から「できる」に進化させます。ICTを効率的に活用し、進捗管理や個々のレベルに応じた問題の提供も行います。また、学校生活のあらゆる場面で行われる探究型の学びを、学年を追うごとに段階的に繰り返し行うことにより、探究する力をより高次のものに発展させていきます。

各教科の学び

英語

6年間で2500時間を超える授業と『英語集中講座』『海外英語研修』『海外フィールドワーク』などの行事を通して、大学受験レベルを超えた英語を十分に使いこなせる能力を養います。授業では、通常の英語の学び、英会話の授業、英語の朝読書に加え、数学、理科、社会などの内容も英語の授業で扱うなど幅広く学び、オールマイティーな英語力を育てます。

数学

数学が日常的にどのように使われているか関連付けながら学び、『なぜ』を大切に、どんな難問も解決の糸口を見いだせ、論理的に説明できる数学力を養います。授業では、探究型の学びに加え、グループワークを行い、考え合い、教え合うことで、学びを深め、数学の問題を創る学びを通して、問題の奥にある本質を学び、数学の総合力を育てます。

国語

聴くこと、読むことを通して、相手が何を伝えたいのか、主張したいのかを読み取る能力を養い、話すこと、書くことを通して、自分の言いたいこと、わかって欲しいことをわかりやすく伝える能力を養います。授業では、多面的に物事を見つめ考え、高度で質の高いクリティカル・シンキング(批判的思考力)、考察力、表現力を育てます。また、古典の学びを通して、日本の文化を深く理解し、美しさを学びます。

理科

自然やその現象が現実の社会とどのような関わりを持っているか、自然はどのようになっているかなどを、探究型の学びを通して、理論的に学ぶ力を養います。授業では、観察、調査、実験を多く行い、『なぜ』という疑問を基に、課題を設定し、仮説を立て、それを検証する方法を考え、結果を検証し考察し、そこで得た知識を体系化し、科学的センスと創造力を育てます。

社会

歴史や地理、現代の社会を知識として学ぶのではなく、探究型授業を通して、多面的、総合的に考察し、科学的側面を加え、的確に判断できる力を養います。授業では、事象や事柄を『なぜ』と考え、その事の本質や背景などを読み取り、さらに自分の意見をクリティカル・シンキング(批判的思考)を通して考え、知識の質を高め、物事を本質的にとらえる創造的な力を育てます。