新着情報

Vol.98  校長講話「人間とは何か、君たちはどう生きるか」

3学期始業式では、校長による講話が行われました。本校では、月に一度、生徒が自ら考えるきっかけをつくる時間として校長講話を実施しています。

今回の講話では、「人間とは何か」「君たちはどのように生きていくのか」というテーマのもと、生徒一人ひとりに問いが投げかけられました。

講話の中で校長は、「皆さんは、『人間である』ということについて、普段どれくらい考えたことがありますか」と問いかけました。私たちは日々、学習や行事、友人関係など多くの経験を重ねていますが、「人間とは何か」という根源的な問いに立ち止まって向き合う機会は決して多くありません。そこで今回は、人間を他の動物と比較しながら考える視点が示されました。

例として示されたのが、「もし、道にイヤホンが落ちていたら、皆さんはどうしますか」という問いです。拾って届ける、そのままにするなど行動は人それぞれですが、校長は「その行動を選んだとき、皆さんは何を考えているのか」に注目するよう促しました。そこには、「他者を意識する」「社会の一員として振る舞う」といった、人間ならではの意識があることが示され、人間は他者や社会、自然との関わりの中で生きる存在であるという考えが語られました。

一方で、産業革命やIT革命を経て、私たちの暮らし方や働き方が大きく変化してきたことにも触れられました。利便性が向上した反面、人と人とのつながりや、自ら考え行動しているという実感が薄れやすくなっている現状についても言及がありました。

その流れの中で校長は、生徒に対して「AIにできないことは何だと思いますか」と問いかけました。双方向のAIテキストマイニングを活用しながら生徒の意見を集めると、「感情」「思いやり」「人の気持ちを理解すること」などの声が多く挙がりました。AIが急速に発展する時代だからこそ、人間が持つ感情や他者への配慮、自ら考え判断する力の重要性が改めて示されました。

 

講話の最後には、「これからの学校生活の中で、正解を知ることだけでなく、自分はどう考え、どのような行動を選ぶのかを大切にしてほしい」と生徒に向けたメッセージが伝えられました。今回の講話を通して、「人間とは何か」「自分はどのように生きていきたいのか」という問いを、生徒一人ひとりが心に留め、今後の学校生活に生かしていくことが期待されます。