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Vol.42 【サークル活動(EA)】生物部フィールドワーク
EA(Extracurricular Activities)とは
EA(Extracurricular Activities)では、生徒が主体となって、活動方針や目標を決めて活動します。「試合で勝つ」「表彰される」ことだけではなく、「自分たちで目標を考え運営するプロセス」を重視し、協働的に活動する力やリーダーシップ、フォロワーシップを身につけます。将来的には社会教育の一環として、保護者会・後援会が主体となって、学校とは独立して活動します。そのため、保護者会・後援会の支援を受けながら、受益者負担を原則としています。
活動紹介 生物部
生物部では今回、フィールドワークとして狭山丘陵にある「さいたま緑の森博物館」を訪れました。東京都と埼玉県の境に広がるこのエリアは、湿地や雑木林、里山の田んぼなど、関東近郊では貴重となった里山の自然環境が色濃く残されており、生物多様性の宝庫とも言える場所です。
道中では、林床の落ち葉をめくったり、水辺の草をそっとかき分けたりと、部員たちの目は終始真剣。日頃から学校での飼育活動や観察を通して身につけた視点を活かしながら、生き物を一つひとつ丁寧に探していました。
観察の中で、ザトウムシやカブトムシ、ヤブキリ、カエル、イトトンボなど、さまざまな生き物に出会うことができました。特に、立派なカブトムシを見つけたときには、思わず「いた!」と歓声が上がり、近くにいた部員たちが駆け寄ってその姿を観察していました。スマートフォンや図鑑で見るのとは異なり、自分の目で見て、自分の手でそっと触れる体験は、まさに生きた学びです。
また、湿地ではアカハライモリを探す部員や、水生昆虫の種類を確認しようとじっと水面を見つめる姿もあり、自然の中に入り込むことでしか得られない発見や驚きに満ちていました。途中、田んぼの畦道では、トノサマガエルが飛び出してくる様子を見て驚きながらも、それが生態系の一部として機能していることに関心を寄せている姿も印象的でした。
今回のフィールドワークを通して、生物の多様さや自然の複雑さを肌で感じるとともに、同じ種類の生き物でも生息環境によって行動や出現の仕方が異なることなど、新たな視点を得ることができました。普段の校内活動では得られない“現場のリアル”を体験することで、今後の観察や研究テーマにもつながるヒントがいくつも見つかったようです。
生物部では、今後もこうした野外での観察活動を大切にしながら、自分たちの興味関心を深めていく活動を続けていきたいと思います。

生物部として初のFWでした

持参した懐中電灯で生き物を探します